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コレステロールのお話

肥満の合併症のシリーズの中で「高脂血症」のお話をしましたが、今回はもっと基礎的な「コレステロールとは何か」についてお話をしましょう。まずはおさらいです。

高脂血症とは?

「高脂血症」は血液の中に溶けている脂質(血清脂質という)が異常に多い状態のことです。

体内には4種類の脂肪が存在します。

●脂肪酸

生きていくために、また、活動するために必要なエネルギーとして利用される

●中性脂肪

トリグリセライドともいう。脂肪細胞の中に貯えられている。必要に応じて脂肪酸になり、エネルギーとして使われる

●リン脂質

細胞膜の構成成分。疎水性物質の親和性を保たせる

●コレステロール

細胞膜の構成成分。ステロイドホルモンの材料、胆汁酸の材料にもなる

コレステロールのはたらき

いろいろな病気の原因になると、危険性ばかりが注目されていますが、コレステロールは細胞膜やホルモンの原料になる、身体になくてはならない物質なのです。

コレステロールの3つの働き

(1)細胞膜や生体膜の材料になる

人間の身体がたくさんの細胞からできていることはご存知の通り(なんと約60兆も)です。そのひとつひとつが、中味がもれないような袋に入っています。

コレステロールはこの袋にあたる細胞膜や生体膜の材料になっているのです。

(2)ホルモンの材料になる

人間の身体の機能を周りの環境に合わせて調節する働きをするホルモン。コレステロールはこの材料のひとつでもあります。特に、いろいろな栄養素を体内で利用するときの助けになる副腎皮質ホルモンや男性ホルモン、女性ホルモンの材料として重要です。

(3)胆汁酸の材料になる

食物中の脂肪やたんぱく質の消化、吸収に大きな役割を果たしているのが胆汁酸という消化液です。この胆汁酸もコレステロールを材料として作られているのです。ただし、胆汁に含まれるコレステロールの量が多すぎると、胆石を作ってしまい、胆汁の流れを悪くしたり、胆石症や胆のうガンの原因になることがあります。

つまり

一般的に「善玉コレステロール」と「悪玉コレステロール」の2つの名前で呼ばれることが多いため、コレステロールには「善玉」と「悪玉」の2種類あると思われがちですが、実はコレステロール自体には善も悪もないのです。

血液中での《コレステロール+中性脂質+アポたんぱく質+リン脂質》の結合の割合により、「善玉」と「悪玉」に振り分けられているのです。

水が主成分の血液にどのようにして脂質が混ざっているのか?

脂質は脂肪なので、そのままでは水が主体である血液の中を移動できません。そこで「アポたんぱく」と呼ばれるたんぱく質が、リン脂質といっしょにコレステロールや中性脂肪を包んで「リポたんぱく(質)」となり、血液中でコレステロールや中性脂肪を運んでいるのです。

リポたんぱく質は大きく4つにわけられます

  • カイロミクロン 約85%が中性脂肪
    • 食物から吸収した脂質を肝臓に運ぶ
    • コレステロールの合成を調節する
    • 脂溶性ビタミンを運ぶ 悪玉
  • 超低比重リポたんぱく(VLDL)約55%が中性脂肪
    • 肝臓で合成された脂質を末梢組織に運ぶ
    • コレステロールを調節する 悪玉
  • 低比重リポたんぱく(LDL) 約45%がコレステロール
    • コレステロールを末梢組織に運ぶ 悪玉
  • 高比重リポたんぱく(HDL)約50%がコレステロール
    • 末梢組織から余分なコレステロールを肝臓に回収する
    • 中性脂肪を分解する 善玉

悪玉のLDLと善玉のHDL

2つのリポタンパクはまったく逆の働きをしており、HDLが体の隅々の血管壁にたまったコレステロールを抜き取って肝臓に運ぶのに対して、LDLは肝臓のコレステロールを体の隅々に運んでいます。

LDLコレステロールが増えると、体の隅々に運ばれるコレステロールが増えて動脈硬化を促進する方向に傾くため、LDLは「悪玉コレステロール」と呼ばれています。逆にHDLコレステロールは、体の隅々の余分なコレステロールを肝臓に運び、動脈硬化の防止につながるため「善玉コレステロール」と呼ばれています。

ただし、さきほども書きましたように、イメージのよくない「悪玉コレステロール」にも、体にとって大切な役割があるのです。

ただ、コレステロールの量が多すぎると血管の中にたまり、「悪」となってしまうのです。善玉コレステロールと悪玉コレステロールのバランスに気をつけることが大切なのです。

中性脂肪にも次のようなはたらきがあります。

  • 体温を一定に保つ
  • 皮下に貯えて外部から受ける衝撃から内臓を守る
  • 体を動かすエネルギー源となる ※1
※1・・・中性脂肪が体内で完全燃焼すると、1g当たり約9kcalのエネルギーに。たんぱく質と糖質はともに1g当たり約4kcal。つまり中性脂肪は単位量当たりのエネルギー生産量が高い。

中性脂肪とコレステロールはどう違う?

最近、血液中の中性脂肪が増えると、善玉であるHDLコレステロールを減らし、悪玉コレステロール(LDL)が増えてしまうことがわかってきました。つまり、中性脂肪の増加によって動脈硬化を促進させてしまう可能性があるのです。

これが「高脂血症」といわれる病気。血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールが基準値を超えてしまった状態のことです。高脂血症には

中性脂肪値が高い「高トリグリセライド症」と

コレステロール値が高い「高コレステロール症」があります。

両方とも体の中の脂質の一種ですが、

コレステロールは体内の構造脂質、

中性脂肪は貯蔵脂質です。

コレステロールは細胞膜の成分として、あるいはステロイドホルモン、性ホルモン、胆汁酸、ビタミンDの材料として生命維持に重要な役割を果たしています。

コレステロールは血液中では高比重リポタンパク(HDL)や低比重リポタンパク(LDL)に包まれて存在します。

体内のコレステロールのうち、食べ物から摂取されたものは約3割に過ぎません。残りの7割は糖質や脂肪酸を材料に、主として肝臓のほか皮膚、腸粘膜、副腎、腎臓、卵巣、精巣などで合成されます。

一方、中性脂肪は、摂取した糖質、たんぱく質、脂質のうち、余分なものが貯蔵脂質として皮下の脂肪組織や肝臓に蓄えられたものです。

血液中では、カイロミクロンや超低比重リポタンパク(VLDL)と呼ばれるリポタンパクが運搬役を果たしています。

食物が不足すると、中性脂肪は脂肪酸とグリセロールとに分解され、脂肪酸は各臓器でエネルギー源として、グリセロールは肝臓のエネルギー源として活用されます。

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食物繊維について

食物繊維の多い食品はがん、心臓疾患、糖尿病などの予防に役立つ他、血中コレステロールを下げる作用もあります。食物繊維を取っても、体内では消化も吸収もされず、そのまま腸の中へ排出されます。その時に、コレステロールや胆汁酸を吸着します。それらを一緒に排出するため、LDLコレステロールが減少するのです。

食物繊維には水溶性と不溶性がありますが、血中コレステロールの降下には水溶性食物繊維が優れています。特に水溶性のペクチンが有効です。セルロースなどの多いゴボウやセロリより、ペクチンが多いミカンなどを取る方が効果があります。

そこで、血中コレステロールの上昇を抑える食品として注目されているのが、大豆及びその加工品、魚類、植物油、ごまやクルミなどの種実類の外、食物繊維を多量に含む穀物、野菜、芋、きのこ、果実などの食品です。

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「デイリーファイバーフォーミュラ(オレンジ味)」は、軽いオレンジの風味の食物繊維サプリメントで、可溶繊維と不溶性繊維をバランス良く含んでいます。「デイリーファイバーフォーミュラ(オレンジ味)」は、5種類の食物繊維を凝縮しています。保健当局は健康のために、毎日の少なくとも食物繊維25グラムの摂取を推奨していますが、ほとんどの人々が1日あたり10〜15グラムしか摂っていません。 私たちは正常な規則性と消化健康のために食物繊維を必要としています。「デイリーファイバーフォーミュラ(オレンジ味)」は、善玉菌をサポートし、老廃物を動かすことによって、腸の動きをよくします。

最後にコレステロールとお酒のお話をしましょう。

アルコールは、善玉コレステロールであるHDLコレステロールを増やす働きがあるという学説があります。更に、アルコールは悪玉コレステロールであるLDLコレステロールを減らす働きもあるとされています。ただ、このような働きをするアルコールの量は、ビールでは大瓶1本、清酒なら1合、ウイスキーならダブルで1杯程度です。それ以上のアルコールの量は、HDLコレステロールを増やすどころかかえって害になり、生活習慣病を起こす原因となります。

お酒は適量を守りましょう。

 
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