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免疫のお話(その2)

今回は、免疫のお話(その2)です。

第64話では少し難しい免疫のシステムについてお話しましたが、今回はもう少し身近なお話をしましょう。食べ物と免疫の関係です。ちょっとだけ免疫のおさらいをしますと

免疫とは

体内に病原菌や毒素その他の異物が侵入しても、それに抵抗して打ちかつ能力。また、異物と反応する抗体を作って発病をおさえる抵抗力を持つこと。転じて、物事がたび重なるにつれて慣れてしまうこと。です。

では、その「免疫力」を高める栄養素についてお話しましょう。

野菜のパワーが免疫力をアップ

野菜や果物が、がん予防など医学研究の最先端でも見直されてきています。その結果、今まで栄養にならないと思われていたような成分も、健康維持に貢献している事が分かりました。野菜はカロリーも脂肪も少なく肥満になりません。

緑黄野菜と淡色野菜

色の濃い野菜はカロテンやビタミンを多く含んでおり、身体に良いということは今では常識なっております。それに比べて淡色野菜は緑黄野菜に比べて栄養価が低く、あまり重要視されてきませんでした。しかし、近年、淡色野菜やきのこなどに免疫を活性化する化学成分が次々と発見されてきております。

免疫の維持に貢献するビタミン

ビタミンやミネラルは生理機能を調節し、代謝を円滑にする働きをしています。また、免疫器官に協力し、細胞の増殖を活発にさせるなど、免疫機能を正常に維持する為に欠かすことができません。ビタミンA,C,Eや亜鉛、セレンなどのミネラルには免疫細胞を傷つける活性酸素の害を防ぐ抗酸化成分を有しています。

ビタミンA
皮膚や粘膜を強化、リンパ細胞の働きを強化、抗酸化作用。
かぼちゃ、人参、ほうれん草、モロヘイヤ、あしたば、うなぎ、レバー
ビタミンB6
免疫グロブリンと呼ばれる抗体の元で、タンパク質やアミノ酸の生成に関与している。
バナナ、いわし、マグロ、レバー
ビタミンC
マクロファージの活性化 インターフェロンの産生を高める(NK細胞はインターフェロンが活性化させます)
ブロッコリー、かぼちゃ、ピーマン、ゴーヤ、果物、芋類
ビタミンE
B細胞の増殖を促し、抗体の産生を高める。
モロヘイヤ、カボチャ、アボガド
亜鉛
胸腺を活性化、T細胞の機能を高める
カキ(貝)、ホタテ貝、いわし、うなぎ、レバー、豆類、大豆製品、海藻、玄米
セレン
抗体産出を高める
魚、貝、ごま

免疫作用、抗酸化作用のある成分と食品

カロテン(カロチン)
体内でビタミンに変わり、粘膜を強化することで免疫力を高めます。
特にβカロテンはガン細胞の原因となる活性酸素を抑えます。ガン予防にも効果があります。
緑黄野菜
イソチオシアネート
ガンの元になる傷ついた細胞の増殖を押えます。人間の体に害を及ぼす細菌を殺したり、細菌の力を弱める働きがあります。
女性ホルモンと同様の作用を持っており、更年期障害などに効果的です。また、コレステロールをコントロールすると言われています。
大根などアブラナ科の野菜の辛味の成分
※大根、ブロッコリー、キャベツ、小松菜、白菜、ワサビなど
硫化アリル
食欲増進し、ビタミンB1の吸収を助け、疲労回復やイライラを防ぎます。玉ねぎは血液をサラサラにし、生活習慣病に効果を発揮します。生で食べた方が効果があります。
玉ねぎやねぎ、にら、にんにく、らっきょ等の香りの成分
シンゲロン
殺菌効果、発汗解熱、鎮咳、吐き気止め、血行促進、体を温めるなどの効果があります。
ショウガの辛味成分
モモルデシチンとチャランチン
インシュリンと同じ働きをして血糖値の上昇を防いだり、血圧安定させる効果があります。血液中の中性脂肪やコレステロールを下げる作用もあり、ドロドロの血液をサラサラにしてくれます。
またゴーヤはガン細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞を活性化させ、ガン細胞の増殖を抑えるといわれています。
ゴーヤの苦味の成分
リモネン
ガン細胞の増殖を抑制します。
柑橘類の皮に多く含まれる香りの成分。
カロテノイド類、フラボノイド類、オーラプテン
抗酸化作用や抗炎症作用があります。
柑橘類に含まれる
ペクチン類、オリゴ糖
ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を増やして、腸内環境を改善し免疫機能を高めます。
柑橘類に含まれる
βグルカン
タンパク質と結びつくことで免疫力を高めます。ガン予防にもなります。
きのこ類に含まれる
イオウ化合物
免疫システムを活性化させます。ガン予防効果もあります。
淡色野菜に含まれる
ポリフェノール
ポリフェノールとは、光合成によってできた植物の成分です。色素成分や色の変化に関する物質が多いのが特微です。色が鮮やかなもの、渋み、苦味のある食物に多く含まれています。
ポリフェノールには動脈硬化、糖尿病、がんなどの一因となっている活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があります。約4000種類あるポリフェノールですが、1種類を多くとるのでなく、色々な種類の食物からバランスよくとった方が良いそうです。
赤ワイン
フラボノール
ブロッコリーに多く含まれる
カテキン
お茶、ワイン
クロロゲン酸
ナスに含まれる渋み成分
プロシアニジン
プロシアニジンはガン細胞を死なせる効果がある。と弘前大で研究されています。
リンゴに含まれる
ジアスターゼ(アミラーゼ)
山芋には各種の消化酵素が含まれていて、でんぷん分解酵素のジアスターゼなどは大根の3倍も含まれています。
大根、消化酵素
α-ピネン、ベンズアルデヒド
自律神経に作用し、胃腸を丈夫にします。また、セキを鎮め、タンを切ると言われています。
春菊の香り成分
ペクチン
気管支ぜんそくなどのアレルギー性疾患を予防する効果があると、今年(2002年)の10月3日に農業技術研究機構・果樹研究所が発表しました。
リンゴに含まれる水溶性食物繊維

タンパク質の働きで細胞は維持される

アミノ酸・タンパク質は細胞や免疫物質の構成成分です。また、タンパク質は細胞の構造維持、増殖、運動、情報伝達、物質の輸送などに関与しています。このようにタンパク質は免疫の働きを維持し、免疫力を高めるのに大きな役割を果たしています。また筋肉の成分でもあります。毎日の食事で、良質のタンパク質を取ることが大切です。しかし、現代ではタンパク質や脂質の取り過ぎが数々の病気を引き起こしています。中高年の方は摂取量には充分に注意して下さい。

【タンパク質が含まれる食品】

豆類、大豆製品(豆腐、納豆,みそ)、卵、魚類、肉類

腸内の細菌のバランスを保つと免疫力が高まる

腸内には数多くの細菌がいます。体調を整える善玉菌の乳酸菌やビフィジス菌、腐敗や発癌物質を作るウエルシュ菌や大腸菌がいます。善玉菌を増やして腸内のバランスを良くすると抗体が多く作られ、免疫を活性化します。また、食物繊維は腸内の有害物を排泄してくれますので、腸内がきれいになって、善玉菌が増えてきます。食物繊維には血液中のコレステロールが増えないよう調整する働きもあります。

【乳酸菌を含む食物】

ヨーグルト、乳製品、納豆、味噌、醤油、漬物

【食物繊維を含む食物】

ごぼう、イモ類(特にさつま芋)、豆類

免疫系を刺激する多糖類

NK細胞の数を増やし、マクロファージを活性化させて免疫力を高めます。

多糖類とは果糖やブドウ糖などが結びついたものです

【多糖類を含む食物】

きのこ(しいたけ、えのき、しめじ、まいたけ)、海藻
※タンポポエキスにも免疫に有効な多糖類が含まれています。

とはいえ、食事だけではなかなかバランスがとれないのも現実です。そこで・・

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魚に豊富に含まれているエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)のオメガ3系必須不飽和脂肪酸を摂取することが、心臓病、免疫関連疾病、精神病、運動障害に有効であるとの各種の研究結果が急増しています。

サンダウン(Sundown)の亜麻(フラクシード)仁油は、心臓血管と免疫機能の健康を促進します。

N-アセチルシステイン500mg:90ベジタリアンカプセル

免疫システム機能と肺の健康をサポートするアミノ酸サプリメントです。
N-アセチルシステイン(NAC)は、非常に安定した形式のシステインである非必須のフリーフォームアミノ酸です。 NACが持つ抗酸化特性は、グルタチオンの生産に必要です。 NACは、細胞の健康を含む健康な肺組織と体本来の防御機能をサポートします。

イミューンアクション:60カプセル

免疫機能が健常に働くよう栄養面からサポートします。
免疫作用のあるこの「イミューンアクション・ハーブ・カプセル」は、古くから知られているハーブを世界の隅々から集めてブレンドしたもので、作用はパワフルです。これは免疫機能を強力かつ効果的に追加するための処方です。一つひとつのカプセルは、免疫機能を補強すると考えられている天然の液果類、根、葉、樹皮、および菌糸体から抽出してできた、実質的には植物性の栄養サラダということができます。

「マイディフェンス」は、免疫システムをサポートするだけではなく、健康な腸のミクロフローラ(腸内微小植物)を増加させる総合的なフォーミュラです。 このフォーミュラは、重要な機能をサポートし、細胞のダメージから保護し、有益な酵素を導入することによって健康な免疫システムを促進します。 また、「マイディフェンス」は、免疫の増進に貢献する多糖類の1種のコンセントレートフォームを含んでいます。

ハーブティー(エチナシア・プラス):16袋

免疫システムを活性化するハーブティーです。
◎免疫システムをサポートします。◎カフェインフリーです。◎遺伝子組み替え原料を使用していません。
◎香味料を加えていません。◎本物のハーブの本物の味わいです。

イミュ‐ンエースは、強力な免疫補助成分であるビタミンA、C、Eをまとめて補給し、更に、ポーダルコ、クロロフィル(アルファルファ)、エチナシア、朝鮮人参その他のハーブ類に含まれている相乗効果を示すコファクターと共に1錠の中に配合した製品です。

L-オルニチン500mg:90カプセル

アミノ酸は、タンパク質をつくる1つ1つのブロックとして知られていますが、筋肉組織や筋肉そのものの形成に不可欠です。効率的な脳機能やエネルギーの生産など、体内の様々な機能に幅広く関与しています。L-オルニチンは、効果的な免疫機能の発現と肝臓機能に役割を果たすと考えられています。

アンガミック・DMG 125mg:60タブレット

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最後に免疫関係の雑学をいくつかご紹介しましょう。

ワクチン(予防接種)

ワクチンは、病原体を記憶し、再度侵入してきた病源体に対して速やかに抗体が作られて、身体を防衛する免疫のメカニズムを応用したものです。あらかじめ毒性を弱めた病原菌や死んでしまった病原菌を体内に接種して抗体を作らせておいて、感染症を疑似体験させて、免疫を獲得させるものです。本物の病原菌に感染しても、素早く大量に抗体を作ることができて、病原菌の毒性を中和して排除してしまいます。

アレルギー

免疫がうまく機能していると、体内に花粉、ダニ、ほこり、食べ物等のアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)が入っても、免疫応対が作動して速やかに排除しようとします。

ところが免疫に異常があると、アレルギーを起こすIgEという抗体を分泌します。このIgEは抗体が体内に入ったアレルゲンと結合すると、化学物質であるヒスタミンを放出し、気管喘息や鼻炎の症状を引き起こします。アレルギーを起こす人は血液中のIgE抗体の値が高くなっています。このIgE抗体は、元々寄生虫を排除する働きをする抗体です。

ガンを未然に防ぐ免疫細胞

ガン細胞は、通常の細胞にガンという抗原が発生し増殖していきます。しかし、免疫の監視システムはガン抗原を認識すると、主にキラーT細胞やNK細胞が攻撃して破壊してしまいます。

この監視システムがうまく機能している間はガンを防いでくれます。しかし、このシステムが崩壊するとガン細胞が増殖してしまいます。

免疫を高めておくことは風邪の予防はもちろんのこと、ガンの予防にもつながります。

ストレスをためず、健康的な食生活を、足りないところはサプリなどで補いましょう。

 
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