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近頃、季節の変わり目で、温度の変化が激しいですね。風邪をひいている方も多いと思います。
温度の急激な変化は、体温調節をつかさどる自律神経の乱れを引き起こします。
そうなると免疫力も低下してしまうので風邪をひきやすくなります。
秋から冬にかけての気温の変化では、ウイルスは低温、低湿度で活動を活発化させる特徴もあいまって、さらに風邪にかかりやすくなるので注意が必要です。
■風邪とは何か?
私たちが普段“風邪”と呼んでいるものは、正確には“風邪症候群”と言います。細菌やウイルスが呼吸器系(鼻、のど、気管)などに侵入して感染し、急性の炎症を伴う病気を総称したものです。かぜをひく原因にはさまざまなものがありますが、そのうちの80%はウイルスです。ライノウイルス、コロナウイルス、アデノウイルス、など200種類以上あると言われています。それぞれ違った特徴を持っていますが、多くのウイルスは冬の寒い時期に活動が活発になります。つまり、寒いということは、かぜをひきやすい要因であるということが言えます。
また、乾燥した環境もかぜをひきやすくなる要因の一つです。ウイルスは鼻や口を通じて体内に入り、のどの辺りで繁殖しますが、この部分にかぜの侵入を防ぐ仕組みがあります。“せん毛”と呼ばれているもので、じゅうたんのようにびっしりと毛が生えています。このせん毛は、動くことでのどの粘液の流れを作り出してくれ、ウイルスを外へ外へと押し出してくれます。しかし、乾燥してくると粘液が少なくなって、粘膜が乾きます。更に、寒さによってせん毛の動きが悪くなるため、ウイルスが入りやすくなって、体内で増殖してかぜをひいてしまいます。
市販の風邪薬は、ウイルスそのものを撃退するというよりも、風邪による症状をやわらげるということで利用されています。かぜを治すのはあくまで身体に備わっている免疫力です。風邪をひいたときは体力の回復に努め、免疫力を高めるようにすることが大事です。
■インフルエンザとは?
普通の風邪とインフルエンザを混同してはいませんか?
普通の風邪はライノウイルスやコロナウイルス等の感染によって起こります。症状としては、のどが痛む、鼻がむずむずする、水のような鼻汁が出る、くしゃみや咳が出るなどが中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはめったにありません。
一方、インフルエンザにかかると38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が強く、あわせて、のどの痛み、鼻汁などの症状も見られます。更に、気管支炎、肺炎などを併発し、重症化することが多いのもインフルエンザの特徴です。また、インフルエンザは流行が始まると、短期間に小児から高齢者まで膨大な数の人を巻き込むという点でも普通のかぜとは異なります。
更に、普通の風邪が流行しても死亡する人はあまり増えませんが、インフルエンザが流行すると、65歳以上の高齢者での死亡率がふだんより高くなるという点でも大きな違いが見られます。
■風邪の症状
ウイルスや細菌は鼻や口から入ってきます。すると、まず、のどの辺りで感染して炎症を起こしてはれます。これが一般に言う“かぜ”で、症状としては、せきやくしゃみなどがあります。そして、この病原体が体のもう少し奥まで入っていき、気管支まで達すると“気管支炎”になります。激しくせきやたんが出る、というような症状が出てきます。更に、肺の先は肺胞と呼ばれる小さな袋状になっていますが、ここまで病原菌が入ってくると肺炎になります。このように、病原体が体の奥へ入れば入るほど、症状は悪化していきます。
肺炎とは?
かぜも肺炎も急性の呼吸器の感染症ですが、病気の起こる場所が違うので症状も違ってきます。かぜの場合には、一般に鼻水、くしゃみ、のどが痛いというような軽い症状ですが、肺炎の場合は、肺という呼吸器の一番奥の大事な部分で炎症が起こるので、高熱、激しいせきやたん、呼吸が苦しい、胸が痛いというような重い症状が出ます。高齢者の方は若い方に比べると体の抵抗力が落ちているので、かぜから肺炎になる確率が高いと言えます。特に注意する必要があると思います。
■風邪の効果的な予防法は?
一般的な風邪の予防対策は、普段から睡眠、休養をしっかりとり、規則正しい生活をすること、そして風邪の流行期には、無理に人ごみに出ないことです。室内を温かくして、湿度を上げ、手洗い、マスク、うがいなどをまめに行うことが大切です。手洗いも大事です。手についたウイルスが食事などの際に体内に進入してしまう恐れがあるからです。うちに帰ったらまず手洗いを心がけましょう。
のどや鼻などにある粘膜の働きが風邪の侵入、感染を防いでくれます。しかし、乾燥した環境下だと、粘膜の水分は乾き炎症を起こしてしまいます。そうなると粘膜の防御機能も低下するので、ウイルスに感染しやすくなってしまいます。冬など乾燥する時期は適度に水分を取って粘膜に十分な潤いを与えることが大事です。また乾燥した環境だとウイルス自体の活動も活発になってきます。お部屋の湿度などにも気をつけ、加湿器などで乾燥を防ぐことが風邪予防には大事です。大体50%〜70%が目安です。
また、
体力が低下してきて免疫力が落ちてくると風邪にかかりやすくなります。睡眠不足は疲れが十分に取れず体力の低下を招くのでよくありません。免疫細胞の多くは、夜眠っている間に作られるので、きちんと睡眠時間を確保しましょう。ストレスも体に悪影響ですから貯めすぎには注意が必要です。生活リズムのみだれも体調を崩す原因となります。体力をきちんと維持し、免疫力を高めることで風邪に打ち勝つ体作りをすることが大事です。
入浴について
高熱が出ているときは避けた方が良いですが、普通のかぜ(微熱程度)であれば入浴しても構いません。かぜのウイルスは人の体温よりもやや低い温度を好みます。入浴で体を温めると、ウイルスにとって苦手な環境を作ることができます。ただし、無理に入る必要はなく、自分自身が気持ちよいと感じるのであれば入りましょう。また、高齢者は入浴すると体力を消耗してしまうので、かぜをひいているときは避けた方が良いかもしれません。
うがいはお茶で
帰宅時にはうがいが大事です。うがいをすることでのどの粘膜についたウイルスを洗い流します。うがいをするなら水よりもお茶や紅茶のほうがさらに効果的です。お茶等に含まれるカテキンという成分には、強い殺菌効果があるので、殺菌と同時に洗い流すことでより高い効果が得られるというわけです。
■発熱も大事な体の防衛機能
発熱時にむやみやたらと解熱剤を飲むのはあまり好ましくありません。風邪をひいて熱が出るのは、免疫システムが正常にはたらいている証拠です。実は免疫機能が活発に活躍するための温度は、37〜38℃くらいの間なのです。同時に、ウイルスや細菌は38.5度以上の体温で死滅します。それを解熱剤などの服用で熱を下げてしまうと、免疫細胞が活躍する場を壊してしまうことになります。発熱もウイルスの活動を弱めるために必要なもので、せきやのどの痛みも体がウイルスと戦っているからこそ生じる症状です。くすりで症状おおさえて、一時的によくなったとしてもウイルス自体は身体に残ってしまいがちで風邪の治りが遅くなってしまいます。もちろん高熱のために食欲が低下したり、高齢者や乳幼児など体力の無い状態で脱水の危険があるときなどには解熱が必要な時もありますが、通常の体力のある方や、食欲がある場合には、できるだけ解熱剤の服用をせずに、自分の免疫機能の働きが十分に発揮できるように応援してあげることも大切なことです。
■口呼吸は免疫力の低下を招く
普段から、口呼吸をしている人は外部からウイルスや細菌が侵入する際に鼻ではなくて口をとおって入ってきます。鼻にあるウイルス探知の鼻咽喉を通過しませんので、ウイルスと戦うための免疫物質の増加を促す信号がリンパ節に発信されず、免疫力が落ち、ウイルスに負けやすい状態となってしまいます。そうなると風邪にもかかりやすくなってしまいます。口呼吸の人は、鼻呼吸に意識して直していくよう心がけましょう。
テープを張るだけで、風邪やアレルギーによる一時的な鼻づまりを解消します。
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■風邪に負けない栄養管理
栄養バランスが崩れると身体の免疫力の低下につながりますので、注意してください。ビタミン、ミネラルの豊富な食品(玄米、ゴマ、大豆、海草、緑黄色野菜等)やバランスの取れた食事を摂ることが必要です。
細菌やウイルスと戦うための免疫物質のもとになるたんぱく質や、鉄・亜鉛・銅などのミネラル分や、ウイルスの侵入を防ぐ役目がある鼻の粘膜を作る元になるビタミンA・C・Eなどの物質をきちんととることが大事です。普段からしっかりとバランスよくこれらの栄養を取ることで、風邪に負けない健康な体を作ることができます。
ビタミンCは、細胞の接着剤として丈夫な組織を作るのに不可欠なコラーゲンを合成するのに必要な成分です。傷の回復、とりわけ風邪の場合はあれた粘膜の回復に力を発揮します。他にもビタミンCにはウイルスの増殖を抑えるインターフェロンの生成を増加させる働きもあります。 こまめに、補給しましょう。
消化器系にやさしいビタミンC
ビタミンAは皮膚の粘膜を強くし、ウイルスの侵入を防ぎます。普段からにんじんの煮物やかぼちゃ入りおかゆ、緑黄色野菜スープなどで、ビタミンAの摂取を心がけ、粘膜を強くしておきましょう。
また、ビタミンAは、粘膜の乾燥を防ぎ、ウィルスの好む環境にしにくくしてくれます。
- 注意 糖尿病治療中(インシュリン、血糖降下薬投与中)の方は、あくまでも医師に相談をしたうえで服用するようにしてください。
疲労回復効果のあるビタミンB群、とくにビタミンB1をしっかり摂りましょう。疲れていると、風邪をひきやすく、治りにくいです。
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